
雪が吹き荒れる極寒の時期、産卵を迎えたナマコの発達肥大した卵巣を採り出して海水で洗い、コノワタと同じように本当にうすく軽く塩をして塩辛にしたものが「生口子・なまくちこ」です。
日本全国的には「生このこ」と言われていましたが。テレビアニメ「サザエさん」に取り上げられた頃から「生くちこ」と呼ばれはじめ、通称で生くちことなっています。
もともと卵巣はナマコに少ししかなく、生産量の少ない貴重なもので、ほとんどが干して「くちこ」(リンクを入れてください)として流通するため生として市販されるのは業務用として限られた流通ルートに限られています。
くちこの材料となる卵巣が入っているのは、大きめのナマコで5匹に1匹くらい。運が悪いとせいぜい10匹に1匹。時期によっては何十匹に1匹しか卵巣が入っていないことがあるそうです。
◆ 職人と塩の力で生まれた、冬の海の恵・生くちこ

海が荒れ始め、雷が鳴り響き、雪が吹き荒れるようになると、海の中のナマコは産卵期を迎えて序々に卵巣を持つようになります(なまこは雌雄同体なので、女の子に変化する)。
そして厳冬の1月から3月になると卵巣は大きくなり、生くちこ作りが始まります。
ナマコの卵巣だけを取り出し、細い美しい糸のようになるまで、何度も海水で洗い、職人の経験のみが知りうる僅かな塩を加え、塩辛に仕上げます。
この貴重な素材の海の恵みを保存するために、古来より塩の力が用いられ、この最も原始的な保存方法と、寒さに耐えて作り上げる職人の手間が最も美味い珍味を作り上げてくれたのです。
そして厳冬の1月から3月になると卵巣は大きくなり、生くちこ作りが始まります。
ナマコの卵巣だけを取り出し、細い美しい糸のようになるまで、何度も海水で洗い、職人の経験のみが知りうる僅かな塩を加え、塩辛に仕上げます。
この貴重な素材の海の恵みを保存するために、古来より塩の力が用いられ、この最も原始的な保存方法と、寒さに耐えて作り上げる職人の手間が最も美味い珍味を作り上げてくれたのです。
◆ 美味しさの4つの秘密
見た目にも美しい鮮やかなオレンジ色の、生くちこは、口に入れれば、甘ささえ感じる、えもいわれぬ美味しさが広がります。

(1) 海の冷たさがくちこの材料のなまこの卵巣を育てます。
4月の産卵を控え真冬の一番寒い時に、大きく発達肥大した卵巣を採り出して作り始めます。
(2) 味の決め手は掃除と塩加減。
採りあげられたナマコは2日以上活かし込み、腸の中の異物を吐き出させ、きれいにして丁寧に掃除をし卵巣だけを取り出します。塩加減は職人の長年の経験のみの世界。
(3) 水分を切る。
塩をする前に水を切ると、塩をした後に出る水が切れなくなり水っぽい仕上がりとなります。つまり、塩の後で水分を切れば切るほど、塩の浸透圧の作用で味が濃厚となるワケです。
(4) 精巣が混じると白っぽくなるので出来るだけ取り除きます。ただ多少混じったほうが柔らかく感じられる。
生口子は絶対に生臭くありません。生臭いのは卵巣以外の不純物が入っているから、あるいは新鮮でないからです。
■ お召し上がり方
1. 食べやすいように軽く包丁をして、そのままお召し上がり下さい。
2. 生口子合え
甘エビの刺身合えても美味しいですョ。
3. 生口子蒸し
茶碗蒸しの要領で、生口子入れて蒸し上げる。上がりに薄葛を引いた吸い地加減の地を張る。
コノワタ蒸しの男性臭い磯の香と違って、生口子のえもいわれぬ上品な香が口中に広がります。(良いものを使うことを忘れずに)
4.生くちこの吸い物
お椀の中に 生くちこを入れて熱々のお汁をかけると、生くちこはパ〜ッと花が咲いたように広がります。香りが素晴らしい逸品となります。
2. 生口子合え
甘エビの刺身合えても美味しいですョ。
3. 生口子蒸し
茶碗蒸しの要領で、生口子入れて蒸し上げる。上がりに薄葛を引いた吸い地加減の地を張る。
コノワタ蒸しの男性臭い磯の香と違って、生口子のえもいわれぬ上品な香が口中に広がります。(良いものを使うことを忘れずに)
4.生くちこの吸い物
お椀の中に 生くちこを入れて熱々のお汁をかけると、生くちこはパ〜ッと花が咲いたように広がります。香りが素晴らしい逸品となります。

■ 保存方法と賞味期限
お取り寄せ商品到着後、冷蔵庫で保存してください。長期は冷凍保存して下さい。開封前は、冷蔵庫で30日、冷凍で(マイナス15度以下)で2ヶ月間
保存料などは使用いたしておりませんので、作りたてを急速冷凍いたしました。解凍後は、1日以内になるべくお早くお召上がり下さい。
他の冷蔵・常温の商品との一緒に混載して送ることが出来ます。 詳しくはご連絡下さい。
原材料 : なまこ卵巣・塩
